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『CALIFORNIA DREAM』 Review    「スウィングジャーナル 5月号」より


岩崎恵子 インタビュー 『CALIFORNIA DREAM』発売にあって  JazzPage」より

-----本作は、多彩なミュージシャンが参加しLAでレコーディングし た贅沢なつくりですが、制作の狙いや聞き所を教えてください。

今回は、ストリングスオーケストラを入れて、サウンドの広がりを もたもたらした曲作りがしたかったんですね。
私はクラッシックバレエが大好きで、バレエ音楽を意識した曲なども収録しました。
スムースジャズから、アコースティックジャズ、ヴォーカル曲まで 幅広く自分の好きなサウンドを創作しましたので、1枚のCDで、たくさんの世界を楽しんでいただけたら幸いです。

-----ジャズのスタイルが多様化している中、スムース・ジャズについての思い入れを聞かせてください。

高校3年生の頃、はじめてジョーサンプルを聴いて、当時フュージョンと言っていましたがこういう世界にはまりバンド活動をするようになりました。音楽活動の入り口が、スムー スジャズ!というかんじかな.....

-----作編曲がとてもいいですが、作曲はどのようにして学んだのですか。 音楽学校は行かれたのですか。

音楽学校には、行ってません。小学3年生から、エレクトーン教室に通うようになり、その頃から 歌謡曲や、学校で習った音楽をいつも自己流に遊び弾きをして楽しんでいました。
18歳の頃、YAMAHAなんばセンターで松田昌氏に師事し、そ の頃作曲、編曲する楽しさを教えていただきました。

-----メンバーがすばらしいですが、徳永英彰さんのコーディネートですか。彼との付き合いは永いのですか。

私が今指導している、甲陽音楽学院でアンサンブルの授業のパート ナーがギタリストの徳永英彰さんだったんですね。
彼は、現在LAで活躍中なんですが、その時のご縁でコーディ ネートしていただきました。

-----LAでのレコーディングはどのように行いましたか。事前の連絡なども密に行ったのですか。

まず、電話とEメールで、どのような作品にしたいかを徳永氏に伝え、譜面やデモ音源をMP3で送り何度も何度もやりとりをしました。今は、PCやEメー ルでどこからでもやりとりができて便利ですね。

-----ジャズをはじめたきっかけはなんですか。

21歳の頃、友達に、アマチュアのビッグバンドのピアノのトラを 頼まれて参加したもの、ちっとも上手く弾けなくてその頃から、無我夢中でジャズピアノを勉強するようになりました。
アコースティックピアノの音色の美しさに、すっかり魅了されまし た!

-----好きなミュージシャンを教えてください。

たくさんいて困りますが、キースジャレット、ビルエヴァンス、 チャイコフスキー、ピアソラ、デイブグルーシン、スティービーワンダー、ああ....多すぎて書ききれませ ん.....

-----ご主人がサックスで参加していますが、パートナーとして心強いと思いますがいかがですか。

主人のみね栄二郎氏は、ソプラノ、アルト、テナーでレコーディン グしていますが、管楽器の事に精通していますので音域や、ブラスのバランスなど細かい面で頼りになりました。

-----演奏する時に心がけていることはありますか。

1音1音、心をこめて弾いています。美しく響くように... 最も大切なのは、呼吸。そして脱力。
自分の思い、メッセージが届くようにと演奏しています。

-----今後、どのような音楽をやって行きたいと考えていますか。

クラッシックの近現代の作品をモティーフに創作したいですね。ストリングスオーケストラも、広がりと可能性があって楽しかったですし、ビッグバンドもアレンジしていきたいです!
 






『CALIFORNIA DREAM』 Review

関西を拠点に活動しているピアニスト、岩崎恵子がLAの凄腕ミュージ シャンと現地でレコーディングしたニュー・アルバム。自身のオ リジナル中心の選曲だが日本人離れした洗練されたサウンドでカリフォ ルニアの爽やかな風を運んでくれる。彼女のピアノ/ローズとご 主人のみね栄二郎のサックスをフィーチャー、フュージョンでよくある 打ち込みをバックにした演奏ではなく、ギター、ベース、ドラム、パー カッション、ナイロンギター、フリューゲルホルンのプレーヤーをはじ め、ボーカル2名とストリングまで参加する豪華な布陣でアコー スティックでメロディックなスムース・ジャズを聞かせてくれる。彼女 が出演している神戸のFM局<Fm Move>のテーマソングとい う”Fm Move”や表題曲の”California Dream”など親し みやすくノリのいい曲は作編曲のセンスの良さを感じさせる。ま た、”I Should Tell You””Tomorrow You'll Be Gone”ではH.ヒューストンやS.ワンダーのバック・ミュージシャン として活躍している実力派シンガーを起用、スタンダードかと勘違いす るほどすばらしいボーカル曲を聞かせてくれる。会心作だ。
http://www.jazzpage.net/index.html


 





『The Gentle Wind』 Review

同音異人の岩崎佳子とは別人だが、女性ピアニストということで紛らわしいが、こちらのイワサキのほうはどちらかというとコンテンポラリー・フュージョンといった内容で、岩崎はアコースティック・ジャズだった。アルバム・タイトル曲にはフィリップ・イングラム(Vo)がゲストで加わって、ブラックコンテンポラリーな歌を聴かせている。イワサキは作曲能力も高いようで、この曲も売れ線を行っている。イングラムのセクシーな歌声とアンディ・スズキのソプラノの繊細なメロムードが相まって「その筋の」人にはたまらない仕上がりとなった。また一方で、LA.ヴォイスでお馴染みのスー・レイニー(Vo)を迎えた「If My Heart Could」ではポピュラー〜ジャズ・ヴォーカル系のサウンドでレイニーのしっとりとした歌声がフィットしたチューンとなっている。全体を通してアルバムのレベルは非常に高く、インディ制作とはいえ、かなりのスタッフに恵まれたことが窺える。フュージョン〜ブラコン世代にアピールする、松居慶子に続く「期待の新人」が現れた。『虹の楽園』の頃のジョー・サンプルを彷彿とさせるシンプルで透明感に溢れたピアノは心に残るだろう。
「HMV ホームページ」 より
 

神戸を中心としたライブ・ハウス等での活動で注目を集めるピアニスト、岩崎恵子のリーダー作。アーバンなサウンドと彼女の美しいピアノが心地いい。ジャズあり、ボッサ・タッチあり、R&Bあり、コンポーザー、アレンジャーもこなす才女。ゲスト・ヴォーカルにスー・レイニー、フィリップ・イングラムが参加(!)
「タワーレコード ミュゼ23号」 より
 

ロサンゼルスの腕利きを迎えた岩崎恵子のオリジナル曲集。ジャズとブラジル音楽を愛するピアニスト、岩崎恵子がS.R.Oへ録音した自作曲集。ロサンゼルスの腕利きのほか、スー・レイニーの歌がHでフィーチャーされているので見逃せない。音楽のテイストは国府弘子と近いが、ジャズのピアニズムに対するこだわりも感じさせる。タッチが美しい。
「スウィングジャーナル 2月号」より
 

女性ピアニストの全曲オリジナル作品。ラテンかな、スムースなのかなというカンジで始まったかと思うと、AORコンセプトのフュージョン・ヴォーカル・ナンバーになったり、今度は急にオーソドックスなスウィング・ジャズ系ピアノをインストでこなしたりと、非常に幅広い内容となっている。脈絡がなさすぎる気もしないではないが、それぞれの曲の完成度が高いためにチグハグなカンジがしない。そればかりか、FMのオンエアや有線のジャズ・チャンネルを聴いているような心地よさがあるところは不思議な魅力だと言うべきだろう。芯はしっかりとジャズなピアノである。
「JAZZ LIFE 4月号」より

 

 

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